パジェロの歴史 

現行パジェロは、3代目ですが、自分的に一番思い入れが深いのが何と言っても初代L型パジェロです。色々と資料があり、記憶にも残っている間にこの初代パジェロについてまとめてみました。
今回もパジェロのイラストを似顔絵師YASさんに書いてもらいました 
興味のある人は似顔絵師のサイトへ
ここに掲載の写真は三菱自動車の販売カタログより転載させていただきました。

始めてパジェロと言う名前が登場するのが、1973年の東京モーターショーです。その名も「パジェロ1」ベース車両は、ジープJ52。しかし左の写真を見てもどこが「パジェロ」って思ってしまいますよね。後から見れば、低い荷台、ロールバーなどジープと比較するとレジャービークルって感じが少しだけしますね。この東京モーターショーじゃあまり話題にならなかったようです。

1979年の東京モーターショーには、顔つきもパジェロらしさを感じさせる「パジェロ2」が登場しました。フロント周り、リア周りもほとんど初代パジェロの形に完成しています。これでヘッドライトを丸形にしたら、もうパジェロですね。このフロントマスクは、三菱のライトトラック、何だっけな?フォルテとか言うのがこんな感じだった記憶があります。昔、このパジェロ2.がパジェロ製造のショールームに飾ってあった記憶があります。

1982年5月に待望の初代パジェロの登場です。ボディはショートのみで4ナンバーでした。メタルトップと幌のキャンバストップが設定させていてエンジンは、2300ccディーゼル、2300ccディーゼルターボ、2000ccガソリンエンジンの3タイプ用意されていました。サスはフロントにダブルウイシュボーン独立懸架、リアがリーフスプリング式リジットタイプでした。グリルが非対称になって特徴的でした。

1983年7月にパジェロ・エステートが登場しました。5ドアロングでサードシートも装備されていた。7人乗りでシートを倒すとフルフラットにもなり、車の中でも快適に仮眠を取ることが出来るようなスペースが出現しました。左の写真は1984年モデルです。
ロングにミッドルーフが登場。それまでのエステート(上の写真)は、屋根の部分が盛り上がって室内空間は高くて良かったが少しずんぐりむっくりで格好がイマイチでした。ミッドルーフはこのルーフ部分がフラットになってスタイル的にも格好よくなりました。
パジェロも段々と進化し高級志向のエクシードの登場、そしてオーバーフェンダー付きのワイドバージョン、ディーゼルのインタークーラーターボ、3000ccV6と形もエンジンも進化を続けました。
ワイドメタルトップワゴンV6 3000 スーパーXL−Wです。265/70R15インチのタイヤをオーバーフェンダーで包みサイクロンV6 エンジンは、150psを生み出していました。またフロントには、この当時流行っていたグリルガードを標準で付けていました。今見ても格好いいですよね。
1986年には、ロスマンズスペシャルが特別限定車として発売されました。ロスマンズポルシェとかロスマンズホンダって2輪、4輪のレースじゃ有名でした。私の愛車(今は倉庫に眠っている)ホンダリード(スクーター)もロスマンズホンダのステッカーが貼ってありました。(関係ないか!)
1990年には、超高級グレードである「スーパーロイヤルエクシードW」が限定50台で発売されました。当時443万円は、高級バージョンのスーパーエクシードの価格が363万円と比較しても超がつくグレードであった事がわかりますね。電動スライドサンルーフ、デュアルエアコン、クルーズコントロールの他コンソールボックスの上の車載用テレビでした。ダイバーシティアンテナも装備され鮮明な画像が期待できました。その他オーディオは、パイオニア・カロッツェリアのCDプレーヤーが装備されていました。シートには本革とエクセーヌの生地を採用しています。後部座席には、フロア埋め込み温水式リアヒーター、インパネ・ドアパネには英国製ウオールナットと豪華そのものでした。
1990年にポップアップルーフを装備したワンダーパジェロが登場しました。鈴蘭高原で行われた三菱のイベントに行ったときに展示してあったことを思い出しました。パジェロって本当にアウトドアブームの先駆者でしたよね。
1985年に開催された第26回東京モーターショーに出品された「フォーリストラーダ」オフロードでのサバイバルプランに必要な装備としてシュノーケルや室内防水対策、エンジン・ブローバイガス利用のT/M・デフへの加圧装置などが設けられています。
キャンパーシリーズの「グリーンフィールズ」1988年製です。標準装備仕様でベース車プラス35万円、フルオプション仕様でプラス66万8千5百円也!サイドテント、シャワー、リアテント、スーパークロス製のシートカバー、ナイロン製網戸、ルームネットラック、レジャーボックス、組立式の流し台などが装備されサイドにはゴールドのストライプが施されていました。
キャメルトロフィー'87の日本代表選考会の模様です。オフロードドライブテクニック・ウインチワーク・サバイバルテクニックが要求されます。やっぱオフロードには、L型ショートが似合いますね。キャメトロカラーが一層大地に映えています。
’90のキャメルトロフィーの国内予選にもパジェロが使われました。キャメルバージョンは限定で発売されていました。私も三菱RVフェスティバルの会場でこのキャメトロバージョンにお目に掛かった事がありますが、本当に格好よかったです。
1985年10月に開催された第4回「ロスマンズ ファラオラリー」には、2002年にパリダカで大活躍した我らの増岡選手(当時25歳)が’83〜’84年のJFWDA戦シリーズチャンピオンという成績を引っさげて、450馬力の怪物マシンポルシェ959を相手に見事総合3位の成績をおさめています。この当時は、チーム子連れ狼で鯉のぼりで有名な菅原選手も参加し市販車クラスの4位に入りました。まだルーキーの増岡選手でしたが、この頃から活躍が期待されていました。
特殊装備は
・格納式バルカン砲(左右ヘッドランプ下に格納)
・反射式サーチライト、警光灯(ルーフに収納式)
・通信管制、早期警戒及び武器管制システムを車載コンピュータでトータルコントロール
・超小型TVカメラ、特殊無線 etc.だそうです(プラモの箱書き参考)
写真で見る限りショートの黒、銀のツートンでフロントバンパーにウインチを搭載しています。
L型パジェロは、石原プロ制作の「ゴリラ・警視庁捜査第8班」に出ていました。
ドラマでは谷川 竜(谷川竜太郎)や風間 有伍(神田 正輝)らが使用していたものでメタルトップワゴンV6をベースにされています。
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